まだまだ世界的なパンデミックの状況下、各国第3波の対応に尽力して、感染拡大を止めようとしていますが、その希望の1つがワクチン接種です。日本も含め各国ワクチンの確保に走り、様々な製薬メーカーと合意して、今年中に全国民に接種を促す方針を打ち出しています。
今ある、コロナワクチンの種類ですが、
・ファイザー/ビオンテック社のmRNAワクチン
・アストラゼネカ社/オックスフォード大学のワクチン
・モデルナ社のmRNAワクチン
以上の3つのワクチンが欧米で既に接種が始まっている主なワクチンになります。
他にもロシアや中国製のワクチン、米国のジョンソンアンドジョンソンなどのワクチンの運用が期待されていますが、世界中に行き渡るほどのワクチンはどれほど先になるのでしょうか。
また、ウイルス変異種が次々に出ていますので、こうしたワクチンがどこまで有効性を発揮できるかも気になるところです。
先日、家族がコロナワクチンを早速受けてきたので、少し聞いたことをお伝えしようと思います。
現在は、どこの国も高齢者や基礎疾患のある方、医療従事者などが優先にワクチン接種が打てますが、家族は医療従事者にあたるので、一般の世帯よりも早く接種することが出来たようです。
イギリスの場合のワクチン接種の流れですが、ご高齢者には直接国民保険であるNHSから直接連絡があるようですが、医療従事者の場合は、インターネットで接種する病院を選ぶようです。職場の近くなどが候補にあがることが多いようです。

そして、医療機関から発行された医療従事者であることのレターを持って行き、当日のワクチン接種会場である指定された病院へ予約時間に行きます。

現在、イギリスは予約した以外の人が病院に入ることはできません。付き添いの家族であっても、予約が無い人は、病院の中に入れないことになっています。(小さな子供や車いすなど援助を必要とする人は除く)ですので、まずそうした予約をした人の確認が行われます。名前や生年月日が予約した内容と合っているかどうかを何回か確認することがあったようです。

時間で予約しているので、到着して受付して、問診票に幾つか答えてたら、間もなく看護師の方から呼ばれて、再度問診票に書かれている事を口頭で確認してから、ワクチン接種がなされたようです。
問診票には主に、食べ物のアレルギーの有無や以前に薬を服用してアレルギー反応(アナフィラキシーショック)などは無かったかなど、ウイルスの副反応と関係する項目が幾つかあったようです。
また、ワクチンの情報が書かれた紙も渡されて、接種後15分ほどアレルギー反応がないかどうか確かめた後、すぐに帰宅できたようです。
ワクチン情報の書かれた紙には、主に軽微の副反応として出る身体の副反応も記載されていました。
例えば、微熱や身体のだるさが出ること、接種部位が赤くなったり、腫れたりすることなどです。
家族によれば、筋肉注射なので、接種時は本当に簡単に素早く、痛みもなく終わったようですが、接種部位の痛みが当日の夕方から3日間くらいあったようです。利き腕がどちらか聞かれて、利き腕ではない方に打って良かったと言っています。腕に打つので、接種が痛みがでると、腕を上部にあげるのは、難しくなるようです。これは、他に接種した方も共通して言っておられました。
ですので、多く人はワクチン接種した日は、休めるなら仕事を休んだ方が良いようです。
重大な副反応やアレルギー反応は今のことろ私の周りでは聞いていませんが、ワクチン接種が以前の生活に戻れる一つの希望になればと思っています。
日本でも接種が進み、少し落ち着きを取り戻せることを心から願っています。

今回、家族が接種したワクチンの種類は、米国のファイザー社のワクチンmRNAワクチンになります。このワクチンは、保管管理が大変で-75℃(プラスマイナス15℃)で管理しないといけないらしく、日本でも輸送や保管管理が難しいと報道が一部ありますが、着々と日本各地で保管できる体制を整えているという報道も見聞きします。また、コロナウイルスへの有効は95%という治験の結果が出ているようですが、このファイザー社のワクチンは原則2回接種が条件になります。そしてこの治験では、1回目の接種と2回目の接種の間の期間が21日間であることも発表されています。つまり、1回目のワクチン接種から21日後に2回目の接種をしないと治験通りの有効率95%にならないかもしれないとの事です。しかし、昨今の変異ウイルスの出現やイギリス政府は、期間通りに2回目の接種をするより、1回目のワクチンをできるだけ多くの人に接種するという方針を打ち出したため、治験以外でこのファイザーワクチンを期間通りの21日後に2回目の接種を受けれる人はいない状況です。
これは、ファイザー社も懸念しており、治験通りに接種しないとどこまで有効かは、正直なところ分からず、治験で出た95%という数字は保証できないと英国政府にも提言しています。
英国政府は、ファイザー社などの2回接種が必要なワクチンに関しては、1回目から約3か月後に2回目が打てるように計画をしており、現在2回目を数カ月経った後に接種している高齢者の方たちがいて、速やかに接種が進んでいます。まだ、ニュース報道等で、こうした2回目の接種の遅れによる有効率の変化や副反応等の変化などは、出ていませんがまだまだ未知の部分は多くある状況です。