コロナウイルスのパンデミックが始まって9カ月、10カ月が過ぎようとしています。2020年は誰しもが予想だにしなかった厳しい年になってしまいました。まさかここまでの影響が世界各地で引き起こされるとは、本当に先が読めない世界になっています。
大都市ロンドンも例外ではありません。通常なら11月、12月の肌寒く、暗く、真冬に向かっているのにも関わらず世界中から観光客が絶え間なくやって来て、ショッピングを楽しんでいる人々がほとんどいない街中は異常なくらい殺風景に感じます。

ロンドンのロックダウンも2020年は2回ありました。1回目は春先で、ロックダウン後は皮肉にもかなり天気が良い日が続いて、家にいるのがもったいないくらいの日が多くありましたが、2回目のロックダウンの11月は、天気が悪い日が多く、ずっと家にいたほうが良いと思えるくらいの天候と日照時間の短さでした。街の景色は変わりませんが、人や車の通行量が極端に減ると、こんなにも見える景色が異なるのだと改めて感じるものです。ロンドン名物のチューブと呼ばれる地下鉄も例外にもれずに、ロックダウン時の特に通勤通学時間外は、閑散としていました。

ロックダウンすると、完全に外に出れないわけではありませんが、必要以上に外出しないように注意が喚起されています。警察官もパトロールで巡回していますし、場合によってはヘリコプターでパトロールもしているようです。ロックダウンルールを無視して、パーティーなどをしていると、巨額の罰金を実際に受けたというケースもあるようです。例えば、ロンドンの中心街の美容室の地下で夜にロックダウンルールを無視して大勢の人がパーティーをして、1万ポンド(140万円)の罰金になったことが報道されていました。こうしたルールに従わない人がいることは残念ですし、いくらワクチン接種が始まったとはいえ、終息するのを難しくする要因になるので、きちんとルールに従って行動することが大切だと言えます。
イギリスの場所にもよりますが、首都のロンドンも冬至近くなると、本当に暗い日々が続きます。日の出が午前8時過ぎ、日の入りが午後4時前となり、1日の日照時間が夏に比べると極端に短くなり、天気も雨や曇りの日々が多く、気が滅入りそうになります。今冬は加えて、コロナの影響で外出なども自由に出来ませんので、ストレスが溜まっている人も多くいると思います。普通なら、自由に買い物に出かけたり、外食を楽しんだり、国立公園で散歩したり、スペインやポルトガル、地中海沿いの温暖な地域へ余暇や週末を楽しんだりすることが出来るのに、それが出来ないのはどの人種も同じで、辛抱強く、前向きに生活を送るしかありません。
少しでも世界の情勢や都市部のロックダウンが良くなり、他の世帯と自由に交流できたりするときが楽しみです。また、そうした事が現実になるように祈るばかりです。
-首都がロックダウンしたら何ができて、何ができないのか。 (ロンドン場合)
出来ること
・食料品や医薬品など、日常生活に不可欠なものは買い物に出かけれる。
・犬の散歩や自分の運動などは、外出することができる。
・緊急な用事、例えば病院に行ったり、仕事なども家で出来ない場合は外出できる。
・介護が必要な家族や友人のために援助しに行くのもできる。
・学校は、1回目のロックダウンは閉鎖したが、2回目のロックダウンは学校は閉鎖せず、
子供たちの教育は優先して行われる。但し、オンラインでできる場合はオンライン授業のところ
もある。
出来ないこと
・生活必需品以外の調達は不可。例えば、衣服、雑貨、娯楽等のお店は閉店されている。
・レストランの屋内の食事は不可。デリバリーやテイクアウトはできる。
・美容室やネイルサロン、クリーニング店なども基本的に利用不可。
・他の世帯と基本的に屋内屋外での交流禁止。 援助する家族や友人のための訪問は可能。
・映画やコンサート、スポーツイベントも閉鎖。 観客として見に行くことはできない。
・旅行は不可。たとえ日帰り国内旅行でも不要な外出にあたるため、罰金の可能性あり。
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